ネイチャーアクアリウムと私の水槽 その4
2005,11,17
前回は「ネイチャーアクアリウム」は水草水槽に「芸術性」や「インテリア性」を加えるスタイルであり、同時にオリジナリティーにもなることを書きました。今回は、前回までを踏まえて「ネイチャーアクアリウム」の真髄に迫ってみたいと思います。

「ネイチャーアクアリウム」コラムの完結編です。

私は「ネイチャーアクアリウム」スタイルに感銘を受けましたし、ネイチャーアクアリウムスタイルの水槽を作りたいと考えています。

「ネイチャーアクアリウム」をそのまま再現するのではなく、私なりのアレンジを加え、水草やレイアウトの幅を広げることによって、オリジナリティーを出すことも可能です。

ただ、水草の種類を変えたり、レイアウトの幅を広げたりしても、「ネイチャーアクアリウム」にはなりませんし、「ネイチャーアクアリウム」をそのまま真似しても「ネイチャーアクアリウム」にならないと思うようになりました。

「ネイチャーアクアリウム」の真髄を考えてみたいと思います。

仮に、キューブガーデンにソイルと化粧砂を敷き、流木や石組みでレイアウトし、グランドソーラーを使ったとしても、それは「ネイチャーアクアリウム」をコピーすることに他なりません。

ADAの発表する水景は、天野氏がアマゾン川やパラオ、アフリカや中国など、様々な場所を取材し、そこでの森林や風景、アヌビアスの群生や熱帯雨林の原生風景などにインスパイアされた体験を元に、日本的な美と組み合わせて作成されています。

そのような過程を経て作られた「ネイチャーアクアリウム」の水景を真似して作られた水景は、コピーのコピーにしかなり得ません。例え、優れたデザイン性のある器具をいくら使おうとも。

「ネイチャーアクアリウム」の本質は、ADAの水景作成技術ではなく、天野氏の水景を創造する過程にあるのではないでしょうか。

ネイチャーアクアリウムの水景を参考にアレンジを加えるのではなく、実際の自然の風景や森林の美しさ、何かに感動した心情を水景に落とし込むことが私にとっての「ネイチャーアクアリウム」だと思うのです。

その水景にオールドブラックウッドや化粧砂があっても無くても関係ないはずです。

これは水景を作る考え方の第2ステップだと思います。

第1ステップは水草を飼育して単に楽しい時期です。私は正にここにいます。

色々な水草を飼育するのは楽しいことです。新芽が出たり、水草が殖えたりするとかなり嬉しいと感じます。ここで水草の飼育に慣れ、水槽の管理の仕方にも慣れます。この段階に飽きると第2ステップへ進みます。

第2ステップでは今回の考え方が重要になります。第1ステップの延長で水景を作ろうとすると、コピーのコピーにしかならないので、頭で描いているような水景になりません。

次々に水槽をリセットしたり、難易度の高い水草の飼育に傾倒するようになります。またはADAそのままの水槽を作ってしまうことになります。これは第1ステップに留まることに他なりません。

このような楽しみ方もあるでしょう。でも、せっかく自然の植物を飼育するのですから、既成概念や固定観念にはとらわれない水景を作りたいですよね。

※管理にはADAの水景および製品が好きですし、ネイチャーアクアリウム水景を一度は作りたいと考えています。誤解なきように。
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